台湾に伊藤ワールド 中津川出身の恐怖漫画家、初出展 − 岐阜新聞 Web
台湾に伊藤ワールド 中津川出身の恐怖漫画家、初出展
2016年02月24日09:42
写真:台湾に伊藤ワールド 中津川出身の恐怖漫画家、初出展
「今後も良い作品を届けたい」と話す伊藤潤二さん。台湾の展覧会ではグッズも人気だという=東京・築地

 岐阜県中津川市出身のホラー漫画家伊藤潤二さん(52)の作品をテーマに台湾・台北市で開かれている展覧会「伊藤潤二恐怖美学体験大展」が盛況だ。AR(拡張現実)技術を使ったアトラクションやキャラクターの等身大フィギュアなど、漫画の世界を体験できる仕掛けが現地ファンの心をつかみ、来場者は目標の6万人を突破。中国でも開催の話が持ち上がるなど「伊藤ワールド」が海を越えて広がりを見せている。

 伊藤さんは15年前に台湾でサイン会を開いた際、ファンの歓迎ぶりが心に残っていたといい、現地から開催依頼が届いた時、「恩返しになれば」と快諾したという。

 会場ではAR技術を使ったメガネ型の装置を身に着けると、作品が立体的に動き出す仕掛けが体験できるほか、映画化された「富江(とみえ)」など人気キャラクターの等身大フィギュア、描き下ろし原稿、伊藤さんの仕事部屋の再現展示などが楽しめる。

 20〜30代のファンを中心に来場者数は伸び、昨年12月の開幕からの来場者数は目標の6万人を超えた。会期は28日までだが、チケットの販売実績は計7万5千人分と大盛況。伊藤さん自身も来場した際「大歓声に迎えられてびっくりした」と笑顔を見せる。

 伊藤さんの作品は10カ国以上で翻訳されるなど海外で高い評価を集めるが、作中では県内の風景も数多く登場しており「読めば身近に感じてもらえるのでは」と語る。来年は漫画家生活30周年。「やっぱりホラーが好きなので、少しでもいい作品を届けたい」と意欲を新たにしている。