障害者施設内に企業 通所者、実践的な就労訓練 − 岐阜新聞 Web
障害者施設内に企業 通所者、実践的な就労訓練
2016年02月29日09:38
写真:障害者施設内に企業 通所者、実践的な就労訓練
施設に入居するリタテクノの村瀬孝司社長(右)と誘致した菊池利哉会長=岐阜市東改田、第3光陽

 一般社団法人光陽福祉会(岐阜市折立)は、同市東改田に3月1日開所する障害者就労支援施設「第3光陽」に、精密部品加工業リタテクノ(同市奥)を誘致した。同社は施設内に部品製造工程の一部を置き、通所する障害者に製造を委託、就労訓練の場にする。同会の菊池利哉会長は「福祉施設の中に社会空間を設けることで、一般就労に向けた支援を強化したい」と話す。

 同施設は、障害者の一般企業への就労を目指した「就労移行支援」と「就労継続支援B型」を行う。B型は就労が困難な障害者を対象としており、非雇用で授産的な作業をすることが多いというが、同施設では実際の企業の生産を請け負うことで、より実践的な訓練に取り組む。

 通所する18〜55歳の障害者約30人は、同社から発注を受けた水回りのバルブ部品の洗浄、検査、梱包などの作業を行う。すでに1年間、同社に通って実習を続け、作業工程を学んできた。村瀬孝司社長は「健常者と何ら変わらない作業ができているばかりか、検査ではこちらが気付かないような細かな部分まで目を配ってくれる」と太鼓判を押す。

 菊池会長は「勤労や納税の義務を果たし、障害者が自立した生活が送れる支援をしていきたい」と言う。

 施設では障害がある高校生を対象にした放課後などのデイサービスも行い、職業体験に同社から受注した仕事を活用していく。