落語劇通して「成長」 児童自立支援施設の子どもら発表 − 岐阜新聞 Web
落語劇通して「成長」 児童自立支援施設の子どもら発表
2016年03月01日08:59

 揖斐郡大野町の児童自立支援施設「わかあゆ学園」で生活する児童生徒が、落語を通じてコミュニケーション能力を高め、自立後の生活に役立てようと学んできた講座が最終回を迎え、13人が新美南吉の「ごんぎつね」を題材にした落語劇を家族らに披露した。

 同学園には現在、小6〜中3の男子14人と女子2人が入園。寮生活を送りながら、敷地内の町立大野中学校大野分校で学んでいる。

 学園などによると、コミュニケーション能力の乏しさからトラブルを起こし、非行につながるケースがあるといい、朝日大法学部(瑞穂市)の大野正博教授の提案で講座を開催。昨年9月から月2回、落語家司馬龍鳳さんが講師を務め、発声や表情の稽古から小話や大喜利に挑み、発表会に向け練習を重ねた。「ごんぎつね」は、ごんの孤独や反省の念などが子どもらの境遇や体験と重なることも多く、選んだという。

 家族や講座で生徒を支援した同大の学生らが見守る中、児童生徒は精いっぱい演じた。2年男子生徒の母親は「恥ずかしがり屋な息子がステージで演じている姿を見て驚いた」と成長に目を細めた。

 中3の男子生徒は「以前よりも(コミュニケーションを)取れるようになったと思う。まあまあ自信が付いた」と話していた。