発達障害傾向のある児童生徒支援を強化 岐阜市 − 岐阜新聞 Web
発達障害傾向のある児童生徒支援を強化 岐阜市
2016年03月01日09:09

 岐阜市は新年度、通常学級に在籍する発達障害傾向のある児童生徒の学びの支援を強化する。担任教諭とは別に、単独で授業が行える非常勤講師「ハートフルティーチャー」を新たに配置。教室の中で落ち着いて学べない子に対する個別指導と並行して、教室に残った子たちの授業を進める。県内では先駆的な取り組みという。

 文部科学省によると、特別支援学校や特別支援学級に在籍する児童生徒は小中学生全体の約3.3%。これとは別に、通常学級で学んでいるものの、指導に携わる複数の教員が「発達障害の可能性がある」と判断している児童生徒は約6.5%。

 これまでは、児童生徒が教室を飛び出したり、集中力が切れてしまったりしたケースでは、担任教諭がその児童生徒と教室を離れ、教室に残った児童生徒は授業を進めることができないため自習をしていた。

 岐阜市が新たに採用する「ハートフルティーチャー」は8人。担任教諭と分担し、別室で特別支援が必要となった児童生徒と、教室に残った児童生徒のそれぞれの授業を進められるようになる。

 岐阜市教育委員会は既に2006年度から、通常学級で授業中に特定の児童生徒に寄り添い支援する教員「ハートフルサポーター」を配置してきたが、単独では授業が行えなかった。

 岐阜市は「教育立市」の実現を掲げており、取り組みはその一環。細江茂光市長は「10人に1人が特別支援を必要としている状況は重く受け止めなければいけない事実。子どもたちの能力を引き出す体制をより整備していきたい」と話している。