県内学生、焦りと不安 「短期決戦」就活スタート − 岐阜新聞 Web
県内学生、焦りと不安 「短期決戦」就活スタート
2016年03月02日09:38
写真:県内学生、焦りと不安 「短期決戦」就活スタート
企業担当者から仕事内容などの説明を受ける学生ら=1日午後、岐阜市内

 来春卒業予定の大学生を対象にした会社説明会が1日解禁され、本格的な就職活動がスタートした。面接などの選考活動は6月に解禁され、昨年より2カ月前倒しとなる。説明会から面接までの期間が短縮される「短期決戦」の今年の就活。岐阜県内でも説明会が始まったが、日程変更の影響が読み切れず、学生、企業から不安や戸惑いの声が上がっている。

 経団連は、今春卒業の大学生の採用活動で、選考活動解禁を繰り下げるなど日程を変更したが、活動の長期化を避けるため、昨年12月に2年連続となる日程変更をした。内定解禁は10月1日のまま。

 岐阜市で開かれた合同企業説明会。学生優位の「売り手市場」といわれる中、会場内は多くの学生で熱気に包まれた。だが、岐阜女子大家政学部3年の学生(21)=同市=は「短期決戦になると選考があっという間に進むので焦っている」と漏らす。「2年連続の日程変更は不安。説明会の期間が短くなるが、しっかり情報収集したい」と足早にブースを回った。

 一方、人手不足で採用意欲が高まる企業側の担当者も戸惑いを隠せない。JAぎふ人事教育課の大橋伸明さんは「売り手市場で優秀な学生を確保しにくい環境は変わらない。昨年は学生の辞退があり、今回も予定通り採用できるか読みにくい」とし、「説明会で学生との接点を増やして魅力をアピールしたい」と力を込めた。

 県内製造業の採用担当者は「説明会が他社と重なることも予想され、学生の参加人数が減るのでは。中小企業にとってシビアな状況」とみている。

 県経営者協会の担当者は「大手企業の中には採用数を増やすところもあり、大手に流れやすい。中小は学生にいかに会うかが課題」と話し、東海学院大キャリアデザイン課担当者は「スケジュール管理をしっかりすることが大事」と学生にアドバイスしている。