イタセンパラの生息環境 長良・揖斐川に再生へ − 岐阜新聞 Web
イタセンパラの生息環境 長良・揖斐川に再生へ
2016年03月05日09:15

 天然記念物イタセンパラの生息環境を、長良川や揖斐川の流域でも再生・創出することを目指す事業案が4日、岐阜市内であった木曽川上流河川事務所の協議会の会合で報告された。ワンド(入り江)などの生物や水質を調査したり、密漁監視に市民が協力するサポーター制度を創設したりしながら、環境省とも協議してイタセンパラ放流の可否を判断する。

 環境省レッドリストで絶滅危惧IA類に指定されているイタセンパラが分布していた地域に生息地を取り戻す狙い。現在は富山平野と淀川(大阪府)、濃尾平野の木曽川中流域(岐阜・愛知県)でしか確認されていない。放流候補地とされたのは揖斐川のワンド(入り江)、長良川支流の犀川に整備された犀川遊水池(大垣市・瑞穂市)、下池地域(海津市・養老郡養老町)の農地に点在する池や水路。2020年前後の導入を目指すという。

 協議会は、木曽三川流域の河川と周辺の生き物の生息環境を保全するため設置。ワンドなどのある氾濫原エリアの自然環境のシンボルとしてイタセンパラを選び、部会で事業案を練った。この日は木曽三川流域の生態系ネットワーク保全と再生のための全体構想を策定し、ハリヨの保全策も話し合った。