記憶遺産共に登録を 高崎市で共同シンポ − 岐阜新聞 Web
記憶遺産共に登録を 高崎市で共同シンポ
2016年03月08日09:12

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の記憶遺産登録を目指す岐阜県加茂郡八百津町出身の元外交官杉原千畝(ちうね)氏(1900〜86年)に関する資料「杉原リスト」と、群馬県の「上野(こうずけ)三碑(さんぴ)」による共同シンポジウムが、高崎市の吉井文化会館で開かれ、登録への機運を盛り上げた。

 杉原氏は第2次世界大戦中、多くのユダヤ人らに人道的立場から日本通過査証“命のビザ”を発給し、約6千人の命を救った。上野三碑は飛鳥〜奈良期に同県内に建てられた三つの石碑の総称で、ともに記憶遺産の国内候補に選ばれている。

 約400人の前で杉原氏長男の妻・美智さんや杉原氏を研究する外務省外交史料館課長補佐の白石仁章さんが杉原氏について解説。八百津町が運営する杉原千畝記念館の国枝大索館長も登壇し、「東山道で美濃国と上野国は昔からつながっており、縁がある。一緒に登録を目指そう」と述べた。

 上野三碑については前澤和之跡見学園女子大学兼任講師が説明し、地元小学生が杉原氏と上野三碑を未来に伝えていこうと訴える「未来へのメッセージ」も披露された。

 シンポは八百津町と上野三碑世界記憶遺産登録推進協議会の主催。杉原リストの記憶遺産登録への機運を高めようと同町が全国3カ所で開く連続シンポの一環。27日には、避難民が滞在した神戸市で開催する。