エコパーク拡張で白山と白川郷“タッグ” 発展の起爆剤に − 岐阜新聞 Web
エコパーク拡張で白山と白川郷“タッグ” 発展の起爆剤に
2016年03月21日09:35
写真:エコパーク拡張で白山と白川郷“タッグ” 発展の起爆剤に
白山ユネスコエコパークの拡張登録決定を喜ぶ成原茂白川村長(右から3人目)、日置敏明郡上市長(同2人目)ら地元自治体関係者=20日正午、石川県白山市、ショッピングスクエアレッツ

 白山のエコパーク登録範囲拡張決定を受け、地元4県7市村で構成する白山ユネスコエコパーク協議会は20日、石川県白山市で記者会見した。協議会副会長を務める大野郡白川村の成原茂村長は「白山の素晴らしい自然資源を活用し、地域発展の起爆剤としていきたい」と喜びを語り、各自治体が連携して白山地域の魅力を発信していく方針を示した。

 範囲拡張で、岐阜県では白川村と高山市荘川町、郡上市高鷲町、同市白鳥町の一部が、環境の保全と人の暮らしとの調和を図る「移行地域」に設定された。登録に伴う規制は無いが、協議会を構成する各自治体には持続可能な地域社会の確立が求められる。

 登録地域には、世界遺産の白川郷合掌造り集落などにみられる山村の生活様式や白山に根差した信仰が残る。成原村長は「自然資源を文化と結び付けて発信したい」と語り、学校での環境教育に白山の自然を題材として取り入れる考えを示した。

 白山は1980年にエコパークに登録されたが、ユネスコの世界遺産に比べて知名度は低く、活用が図られてこなかった。7市村は2014年に協議会をつくり、各市村でシンポジウムを行うなど地域での啓発活動を進めてきた。拡張登録を受け、5月に白山市で記念シンポジウムを開くほか新年度中にロゴやホームページを作成してPRを図っていく。

 郡上市の日置敏明市長は「関係市村で、山村に住む人々の産業や暮らしの在り方を見直す機会にしたい」、高山市の西倉良介副市長は「年間400万人が訪れる観光客へ広くPRしたい」と語った。

 白山は、御前峰、大汝峰、剣ケ峰の主峰を中心とする周辺の山々の総称。多様な動植物がすみ、霊山として古来から信仰を集めてきた。17年には開山1300年を迎える。