名物部長、釜石市へ 高山市職員、被災地の力に − 岐阜新聞 Web
名物部長、釜石市へ 高山市職員、被災地の力に
2016年03月24日08:37
写真:名物部長、釜石市へ 高山市職員、被災地の力に
釜石市への赴任に向け、「高山市を代表してお手伝いしたい」と語る伏見七夫農政部長=高山市役所

 岐阜県高山市を3月で定年退職する伏見七夫農政部長(60)が4月1日から1年間、再任用職員として東日本大震災で被災した岩手県釜石市へ派遣され、復興の支援に当たる。農政部長時代は、特産品がデザインされた帽子と法被というユニークな姿で市内外のイベントなどを訪れ、「宣伝部長」としても活躍した。現地では仮設住宅に入居する予定で、「住民の生の声を聞きながら支援の方法を見つけていきたい」と話す。

 伏見部長は1979年に旧大野郡高根村職員になり、同村や合併後の高山市の畜産課長などを経て、2012年から現職。定年後の人生を考える中で、被災地で支援活動に携わる意向を固めた。

 これまでも阪神大震災で被災した兵庫県芦屋市や、水害が起きた新潟県三条市でボランティアを経験。東日本大震災後も宮城県気仙沼市のボランティアセンターで事務作業を手伝った。「全国から集まった若者の姿を見てうれしく思い、自分も手伝いたい」と行動に移してきた。

 釜石市では農林課に配属され、農業の後継者の育成などを支援する。「現場に出て農家や市民と膝をつき合わせて話す時間が取れることを一番、楽しみにしている」と語る。

 単身で赴き、愛用した帽子と法被も持って行く。「心のよりどころにして眺めながら頑張りたい」

 高山市はこれまでに4人を釜石市に派遣しているが、部長を務めた職員は初めて。