岐阜グランドボウル閉館へ 耐震工事困難で来年度中 − 岐阜新聞 Web
岐阜グランドボウル閉館へ 耐震工事困難で来年度中
2016年12月21日08:37
写真:岐阜グランドボウル閉館へ 耐震工事困難で来年度中
2017年度中に閉館する方針が明らかになった岐阜グランドボウル=20日午前、瑞穂市穂積

 岐阜県瑞穂市穂積のボウリング場「岐阜グランドボウル」が、2017年度中に閉館する方針で調整していることが20日、分かった。関係者によると、施設の耐震性の問題などが理由とみられ、「(耐震工事や建て替えは)現状では難しい。閉館後の利用策は未定」という。

 1972年、国道21号沿いで開館。60レーンを備え、県内最大という。98年の第11回全国スポーツレクリエーション祭、12年のぎふ清流国体で会場に使用された。名古屋市の設備会社が運営している。

 同日の瑞穂市議会一般質問で、松野貴志議員の質問に対し、棚橋敏明市長が本年度に入って同館側から閉館方針の報告を受けたことを明らかにした。

 瑞穂市は「ボウリングのまち」として町づくりを進めている。市の廣瀬充利企画部長は「施設の維持に向けて協力できることを検討し、相談してきたが、経営者側は継続を断念した。今後の(利用)方針が明確になった上で、連携に前向きに取り組みたい」と述べた。

◆県ボウリング界、競技振興に痛手

 ぎふ清流国体で会場となった岐阜グランドボウルは県唯一のボウリング競技全国大会開催条件を満たし、県の強化拠点でもある。県ボウリング協会の山田辰巳理事長(63)は「名物レーンの閉鎖は寂しく、痛手だ」と県全体の競技力向上や振興への影響を指摘した。

 日本ボウリング場協会によると、1970年代のブーム時には、全国で最大3697カ所のボウリング場が稼働していたが、2015年には796カ所まで激減。一方、ボウリング参加人口は、日本のスポーツで上位を維持しているという。

 全国大会開催には50レーンが必要とされているが、県内のほかのボウリング場は多くても30レーン級。選手強化の面でも、朝日大の学生をはじめトップからジュニアまでが所属する「ぎふ瑞穂スポーツガーデン」、高校生以下のジュニア選手約20人が所属するクラブチーム「ストライク瑞穂」などの活動に影響が及ぶ。山田理事長は「あらゆる手を尽くして、選手の強化や、生涯スポーツとしてのボウリング文化を守らないといけない」と決意を語った。