県勢トランポリン強化 ゼロからのスタート − 岐阜新聞 Web
県勢トランポリン強化 ゼロからのスタート
2017年01月24日08:54
写真:県勢トランポリン強化 ゼロからのスタート
棟朝銀河(中央)にトランポリンの基本を教わる子ども=OKB体操アリーナ

 2019年の茨城国体から正式種目になるトランポリン。だが、岐阜県内には選手も資格を持つ指導者もいないため、新体操で日本一の選手を輩出するNPO総合体操クラブが普及、強化への第一歩を踏み出した。OKB体操アリーナでリオデジャネイロ五輪個人4位の棟朝銀河を講師に迎えた講習会を開催。同クラブの臼井俊範理事長は「ゼロからのスタートだが、強化していきたい」と力強く語った。

 臼井理事長によると、現在、県にはトランポリンの公式器具が一つもなく、人材はおろか環境も皆無の状態。県とミニ国体を争う愛知や静岡は、選手や指導者、設備などが充実しており「東海地区は2強状態で、食い込む余地が全くない」と、厳しい現状を口にする。

 だが、同クラブには新体操の男子個人総合で本年度の全日本覇者の臼井優華や、全国高校総体Vの安藤梨友が所属。実績あるクラブの新たな挑戦に、国体出場だけなく、未来のオリンピアン育成の期待も高まる。講習会は、棟朝のほか、リオ五輪日本代表の山本宜史監督らが参加。同クラブの競技者はじめ体操未経験者を含めた中高生ら約100人が、棟朝の演技を見たり、基本的な技術を学んだ。臼井理事長は「楽しそうに取り組んだり、興味を示す子どももいて一定の感触はあった」と振り返る。

 一方で、県内での競技普及や国体に出場するために、練習で使う大会仕様の器具をそろえる必要もあり、県などとの連携の必要性も強調する。優秀な選手と指導者の確保も不可欠と指摘し「選手たちを受け入れてくれる企業や地域の協力も大切」と語る。

 今は明らかなトランポリン後進県だが、確かな一歩を踏み出した。臼井理事長は「まだ口に出すのはおこがましいが、将来的に五輪選手を輩出できれば」とし、「そのためにいろいろな検討を続けていきたい」と今後の展望を語った。


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