人工筋肉膝サポーター開発 タナック − 岐阜新聞 Web
人工筋肉膝サポーター開発 タナック
2017年02月15日08:31
写真:人工筋肉膝サポーター開発 タナック
タナックが開発した「人工筋肉膝サポーター」=岐阜市元町、同社

 シリコーンなどの成形加工・販売のタナック(岐阜市元町、棚橋一成社長)は、柔らかく、伸縮性の高いシリコーン素材を膝周りの筋肉に沿って立体的に配置した「人工筋肉膝サポーター」を開発した。今月末に発売し、膝の負担を緩和したい高齢者をターゲットに、通販や雑貨店などで年間2万個の販売を目指す。

 この素材はタフシロンと呼ばれるオリジナルブレンドのシリコーン。人体に近い質感が出せることから、医師が手術の練習に使う胃、腸の臓器や皮膚などの模擬人体に用いられてきた。

 サポーターは長さ26センチの筒状の布の膝周りに2〜3ミリの厚みで素材を配置し、筋肉を再現。膝の曲げ伸ばしをサポートする「アクティブ」(外出用)と膝に痛みを抱える人向けの「ホールド」(屋内用)の2種類を作った。外出用は歩きやすさを重視し、蹴り上げと蹴り出しの力に適切に作用するように配置した。屋内用は膝の皿を包み込むように素材を張り巡らせ、ぐら付きを安定させた。

 共同研究先の岐阜大工学部の松下光次郎助教=ロボット工学=が屈曲する膝関節を模した自作の試験装置を用いて性能評価を行い、他社製品と比べて優れた弾力性能を明らかにした。

 二つの新製品と他社製品の計6種類の膝サポーターを装着して試し、曲げる角度を変えて回転負荷のかかり方を計測。他社製品は角度に比例するように負荷が強まるのみだが、新製品は座った状態に近い角度になると負荷がほぼ一定に。脚の伸びた状態の角度を維持する力も強いなどの有用性も確認できた。

 同社は主に通販やドラッグストア向けの美容器具、健康器具、医療用器具などを製造、相手先ブランドによる生産(OEM)で供給している。人工筋肉膝サポーターは各2900円(税別)。自社企画製品の第1号で、杉山順司営業開発部長代理は「今後はスポーツ用のサポーターも生み出したい」と話した。