天下布武の秘めた意味 歴ドルらパネル討論 − 岐阜新聞 Web
天下布武の秘めた意味 歴ドルらパネル討論
2017年02月26日09:01
写真:天下布武の秘めた意味 歴ドルらパネル討論
「天下布武」の意味を巡り討論するパネリストら=岐阜市橋本町、じゅうろくプラザ

 岐阜市主催の「信長学フォーラム」が25日、同市橋本町のじゅうろくプラザで開かれた。織田信長が岐阜入城後に印判に用いた、天下統一への意志を示したとされる「天下布武」の本当の意味をテーマに、小和田哲男静岡大名誉教授や細江茂光市長らがパネル討論を行った。

 信長ファンが学びを深める場に―と細江市長の発案で始まり、10回目。今年は信長公岐阜入城・岐阜命名450年記念の協賛事業にも位置付けられ、市内をはじめ全国から約600人が詰め掛けた。

 小和田氏は「武力で天下を取ろうという意味だけでなく、公家、寺家を廃して武家が政治の中心になるという宣言だ」と解説。「岐阜城時代に使用を始めた頃の天下は京都やその周辺との意味合いだったと思う。日本全国を統一したいと考えたのは足利将軍を追放した頃ではないか」と持論を語った。

 細江市長は「武力で天下を治める、という意味であっても良いのでは」と問題提起し「信長公は領地を増やすために人を殺したり寺に火をかけたりしたのではなく、長く続く戦乱を治めたい―との思いで既得権者と戦ったはず。平和な国を達成するやむを得ない手段として武力を使ったのだと思う」と述べた。

 討論は本郷和人東京大史料編纂(さん)所教授が進行、「歴ドル」と呼ばれる歴史好きアイドル小日向えりさんもパネリストを務めた。


【移動編集局】「信長450」