原発いじめ被害の生徒から手紙 加納小児童の励ましにお礼 − 岐阜新聞 Web
原発いじめ被害の生徒から手紙 加納小児童の励ましにお礼
2017年03月16日08:47
写真:原発いじめ被害の生徒から手紙 加納小児童の励ましにお礼
代理人の飛田桂弁護士(右)から男子生徒の近況を聞く児童=岐阜市加納西丸町、加納小学校

 福島第1原発事故で福島県から自主避難した先の横浜市でいじめを受けた中学1年の男子生徒(13)の代理人の弁護士2人が15日、男子生徒を励ますメッセージ集を寄せた岐阜市加納西丸町の加納小学校を訪れ、生徒や両親から託されたお礼の言葉を伝えた。男子生徒はメッセージ集に「これからは加納小の皆さんが僕を応援してくれているので寂しくはないです」と感謝した。

 加納小は先月、全校児童312人分のメッセージを、児童が作詞したオリジナル曲「えがおを さかせよう」のCDを添えて送った。男子生徒の元には、励ましの手紙が他からも届いたというが、学校からは初めてだったという。男子生徒の「返事がしたい」との思いを酌み、飛田桂弁護士(34)らが加納小の全校集会に出席した。

 飛田さんは、男子生徒がパソコンで書いたお礼の手紙をスクリーンに投影しながら紹介した。男子生徒は一つ一つの応援メッセージを読みながら「頑張るよ」などと応え、児童のオリジナル曲を聞くと飛田さんに「すぐに聴いてほしい」と勧めたという。

 飛田さんは「もしかしたら味方がいないのかも―とさえ思えた大変な時期にメッセージ集が届いた。『勇気をもらった宝物だ』と何度も言っていた」と語った。最近は笑顔が増えパソコンなど趣味も楽しめるようになったと近況も紹介した。

 「すばらしい曲を聴いて涙が出ました」「私達の一生の宝物にします」と感動をしたためた両親の手紙も読み上げられた。

 男子生徒のお礼の言葉を聞いた児童たちは「思いが伝わって本当に良かった」「これからもずっと味方であり続ける」などと話していた。

 メッセージ集作りのリーダーの一人、木村心さん(11)=5年=は「一つ一つのメッセージや歌に勇気づけられたと聞いてうれしかった」とにっこり。小森諒士君(11)=同=は「これからも相手を思いやる温かな言葉を広げ、いじめを減らしたい」と誓った。

  ◇横浜市でいじめを受けた生徒が寄せたお礼の手紙◇

加納小の皆さんへ

僕のために素晴らしい手紙を書いてもらいありがとうございます。

僕にとっていい励みになりました。

皆さんからもらったCDを何度も何度も聴いています。

僕も小学校の時たくさんの友達といっぱい遊びたかった。

今はフリースクールに通っていますが、加納小の皆さんのようにいっぱい友達はいません。

でも、これからは加納小の皆さんが僕を応援してくれているので寂しくはないです。

皆さん本当にありがとうございました。

いつか絶対皆さんの前でお礼を言いたいです。