ポプカルで地域振興 聖地化目指す愛知県 − 岐阜新聞 Web
ポプカルで地域振興 聖地化目指す愛知県
2017年03月19日09:14
写真:ポプカルで地域振興 聖地化目指す愛知県
「艦隊これくしょん」のキャラクターに扮した、あおだいふくさん。「アニメの力で街を元気にしたい」と話す=名古屋市港区

 アニメやゲームなどポップカルチャーを観光振興に生かそうと取り組む愛知県で、キャラクターを車体に描いた「痛車(いたしゃ)」やコスプレのイベントが盛んに行われている。若者を呼び込む街おこしの一環で、目指すはファンらが訪れる“聖地化”。大ヒット映画「君の名は。」をはじめ、アニメゆかりの地を巡る「聖地巡礼」が盛り上がりを見せている岐阜県と同様、地域活性化の役割を果たしている。

 2月下旬の日曜日。晴天の名古屋港で行われた、アニメ好き有志主催のイベント。お気に入りの美少女がボディーいっぱいに描かれ、「愛車」精神が“痛い”ほど伝わってくるような痛車約70台が集結した。

 アニメやゲームの登場人物に扮(ふん)したコスプレーヤー約150人が、あちこちで車と写真撮影。ポーズとともにキャラクターの「決めせりふ」も付くと、男性ファンが最高に“萌(も)える”瞬間だとか。

 旧日本軍の艦船を擬人化したネットゲーム「艦隊これくしょん(艦これ)」のキャラクター「金剛」に扮した、あおだいふくさん(20)=仮名=はコスプレ歴4年。きっかけは高校の学園祭だった。「今までと違う自分になれて楽しかった」

 服装やせりふは、テレビアニメを何度も見てチェック。「コスプレは日常から心を解き放ってくれる。なくてはならないものです」と笑顔で話す。岐阜県内の聖地巡礼ブームに「人の流れを生み出していてすごい」と目を輝かせ、「もっと多くの人にアニメの良さを知ってもらい、イベントを通じて街を元気にしていきたい」と、大きな夢を語ってくれた。

 イベントを主催した実行委は「自治体からイベント開催の依頼も増えている。アニメは立派な産業で街おこしの起爆剤。力添えし続けていきたい」と話す。

 愛知県は、ポップカルチャーを観光資源として捉え、2010年度から予算を計上。今年1月には大型イベントを開催し、7千人以上が駆け付けた。昨年12月には岐阜県と連携して「君の名は。」の聖地巡礼バスツアーも実施。愛知県担当者は「新しい誘客コンテンツとして力を入れていきたい」と話している。


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