国内最古、養老サイダー復活へ 秋口までに試作 − 岐阜新聞 Web
国内最古、養老サイダー復活へ 秋口までに試作
2017年03月19日09:32
写真:国内最古、養老サイダー復活へ 秋口までに試作
養老サイダー復活に向け諸課題を検討し意見を交える中村一会長(左から2人目)ら=養老町養老公園、親孝行のふるさと会館

 養老山地を流れる日本百名水「菊水泉」の源泉を使用し、国内最古のサイダーと言われた「養老サイダー」の復活に向けた機運が岐阜県養老町で高まっている。町観光協会(中村一会長)とNEXCO中日本(中日本高速道路)がタイアップし、養老改元1300年祭でイベントが集中する秋口までに試作品を作り、売り出していく考え。

 養老サイダーは、現在の大垣市で清涼飲料水会社「開屋(ひらきや)」を創業した日比野きぬさんの後を継いだ2代目社長寅吉さんが、神戸の港町でオランダ人から製法を教わり、1900年に販売を開始。「菊水泉」の清らかな水に着目し、養老公園に工場を移し製造を始めた。

写真:国内最古、養老サイダー復活へ 秋口までに試作
国内最古のサイダーとして多くの人に愛飲された「養老サイダー」

 ミネラル分を豊富に含んだ名水と、サトウキビから作った純然なグラニュー糖を使用したサイダーは喉ごしが良く、爽やかな味わい。かつては「西の養老、東の三ツ矢」と称されるほどで、多くの人に愛された。

 しかし、4代目社長の泰敏さんの死去に伴い、2000年12月に惜しまれつつ製造を中止。100年の歴史に幕を下ろした後も、町を訪れた往年のファンからは復活を望む声が寄せられてきた。

 復刻に向けた動きは養老改元1300年祭の開幕を控えた昨年夏ごろから一気に加速。有志らがワークショップを重ね、諸課題を検討しながら製造再開の準備を進めてきた。最大の課題とされた味の再現についても、今月上旬には泰敏さんが残した数百ページに及ぶレシピを妻の文子さん(74)が工場内で発見し、道筋が付いた。

 中村会長(65)は「味もラベルも当時のままに再現したい。養老町に来れば飲むことができるというプレミア感を出して、売り出していきたい」と話す。今後クラウドファンディングで資金を募り、試作品作りはノウハウのある大垣養老高校に打診する。