真桑文楽、人形に息吹 − 岐阜新聞 Web
真桑文楽、人形に息吹
2017年03月20日09:06
写真:真桑文楽、人形に息吹
感情のこもった繊細な動きが観衆を引き付けた真桑人形浄瑠璃=19日午後7時53分、本巣市上真桑、物部神社

 岐阜県本巣市上真桑の本郷地区に300年以上前から伝わる真桑人形浄瑠璃(国指定重要無形民俗文化財)が19日夜、同所の物部神社で上演され、観衆が人形の情感豊かな動きに見入った。

 江戸時代、水利権を巡る争いの解決に私財をなげうって尽力した福田源七郎の功績をたたえ、村人が「義農源七郎」という外題で操り人形芝居を演じたことが起源とされる。毎年、春分の日に本楽、前夜に試楽が行われ、約120人が所属する保存会を中心に継承している。

 この日、「三番叟(さんばそう)」で開演。「絵本太功記十段目 尼ケ崎の段」に続き、15年前に独自に復活させた「真桑誉義農源七郎 水争いの段・初真桑の段」を披露した。静まる夜に響く太夫の語りと三味線の音に合わせて1体の人形が会員3人で巧みに操られ、観衆の心を打っていた。