酒蔵フォーク惜別の歌声 「さんさコンサート」終幕 − 岐阜新聞 Web
酒蔵フォーク惜別の歌声 「さんさコンサート」終幕
2017年03月21日07:35
写真:酒蔵フォーク惜別の歌声 「さんさコンサート」終幕
酒蔵ステージでの最後の歌声を披露する(左から)佐久間順平さん、小室等さん、こむろゆいさん=中津川市上野、山内酒造場

 19年間にわたって県内外のフォークソングファンに親しまれてきた山内酒造場(岐阜県中津川市上野)の「さんさ酒屋のコンサート」が、19日に開かれた今年の公演を最後に幕を閉じた。最後の酒蔵ステージには、フォークシンガーの小室等さんらが立ち、駆け付けた約300人のファンと合唱するなどして別れを惜しんだ。

 コンサートは毎春恒例で、今回が18回目。同市坂下地区で1970年前後に行われた全日本フォークジャンボリーの事務局次長だった安保洋勝さん(79)=同市下野=を中心に当時の実行委員らが運営。酒蔵を舞台に、搾りたての新酒や手料理を味わいながらフォークソングに耳を傾けるスタイルで、多くのファンを心酔させてきたが、ジャンボリー実行委員でもあった同酒造場21代当主の山内總太郎さん(69)が酒造りの第一線から退くのを機に終止符を打った。

 最後の公演には、小室さんや娘のこむろゆいさん、佐久間順平さんらのほか、コンサートに関わってきた地元グループの「我夢土下座(カムトゥゲザー)」や「土着民」など9組が出演。「おいしいお酒、楽しいことを続けてくれてありがとう」とギターを弾き、フォークシンガーの故笠木透さん作詞の「私に人生といえるものがあるなら」や「小さな町」を来場者と合唱し酒蔵ステージに幕を下ろした。

 山内さんが「手作りの活動を大切にしてきた。このコンサートはここで終わるが、これからも活動は続く。新しい交流の場を考えたい」と宣言すると大きな拍手に包まれた。