岐阜市長選 自民に摩擦 県連から文書、市連が反発 − 岐阜新聞 Web
岐阜市長選 自民に摩擦 県連から文書、市連が反発
2017年06月11日09:23

 任期満了(来年2月)に伴う岐阜市長選で、候補者選定を巡り、自民党の県連と岐阜市支部(市連)との間で摩擦が表面化している。市連は10日、市内で開いた会合で、初めて候補者擁立について協議した。独自候補に現職県議を推すよう求める異例の文書が県連から市連会長へ送られてきたことに異議が相次ぎ、市連として候補の一本化に向け結束していくことを確認した。

 「こんなもの出されて黙っておれるか」。市連の執行部会で怒気を含んだ声が飛んだ。9日、市連会長の玉田和浩県議の元に県連幹事長の猫田孝県議ら幹部連名の文書が届いた。「一日も早く私共が願う候補者の擁立ができるよう尽力するのがあなたの務め」「党人として結束を乱さず立派なお考えを」と書かれていた。文書に候補者名は明記されていないが、県連は4月、自民県議の長屋光征氏(37)を推薦候補にするよう市連に求める署名を自民、公明の県議から集めた経緯がある。

 執行部会では「岐阜市をないがしろにしている」「圧力だ」などと、県連批判が高まった。前回市長選で現職に約1500票差まで迫り、3月に出馬表明した元衆院議員柴橋正直氏(37)を念頭に、玉田会長は「相手は強敵。自民が分裂すれば、どんな候補者だろうと勝つのは難しい」とし、候補を一本化することでまとまった。

 その後の総務会で玉田会長は「外部からどんなことを言われようと、岐阜市の市長はわれわれの手でつくる」と述べ、継続的に執行部会を開き推薦候補の選考を進めていくことで一致した。

 長屋氏のほか、6日に出馬表明した菓子製造会社社長の中西謙司氏(55)も自民推薦を求めている。10日の市連執行部会に出席した長屋氏は「40万市民のために働きたいという思いが日に日に高まっている」と意欲を示した。一方、中西氏は岐阜新聞の取材に「市長は市民が選ぶべきとする考えに賛同する」と話した。執行部会は、進退を明らかにしていない現職の細江茂光氏(69)=4期目=の動向を見極めながら協議を進めていくことになる。

 柴橋氏は10日、市内でウオーキングイベントを開き、支持者らが参加。自民の混乱ぶりについて「関係ない。着実に市民との関わりを増やしていくだけ」と話した。また、独自候補擁立を目指す共産党岐阜市委員会が加わる市民団体は同日、現市政のチェックを目的とした集会を開いた。