岐阜刑務所にハローワーク相談員在駐 就労支援強化 − 岐阜新聞 Web
岐阜刑務所にハローワーク相談員在駐 就労支援強化
2017年06月14日08:48
写真:岐阜刑務所にハローワーク相談員在駐 就労支援強化
出所を控える受刑者にハローワークの仕組みを解説する相談員の山田豊実さん(中央)=岐阜市則松、岐阜刑務所

 岐阜刑務所(岐阜市則松)は、ハローワーク岐阜の相談員に週2日在駐してもらい、個別の職業相談で出所を控えた受刑者の就労支援を強化する。出所前に就職内定を得るなど環境を整えることで、スムーズな社会復帰を後押しし、再犯防止につなげる。東海地区では三重、名古屋刑務所に次いで3施設目。

 厚生労働省の2009年から5年間の統計によると、刑務所出所者の再犯率は有職者が7.6%、無職者が28.1%で、無職者の方が高い。法務省と厚労省は2年前からハローワーク職員による職業相談を一部の刑務所で行っている。本年度からは岐阜刑務所を含む25カ所で実施する。

 同刑務所では2年前から年4回、ハローワーク岐阜の職員が出向き、働く意義や景気動向などを受刑者に説明。昨年度の内定者は6人(前年度比2人増)となっている。本年度からは毎週月、火曜日の2日間、就労を希望する受刑者を対象に相談員が個別相談に応じる。ハローワークに登録してもらい、希望する職業の紹介や仕事の相談に乗る。初日の今月12日は、出所を控えた60代の受刑者が相談。ハローワークを一度も利用したことがないという男性に相談員の山田豊実さんが登録を促し、公的な就職支援を解説した。

 同刑務所の収容者は執行刑期10年以上の長期男性受刑者で、人間関係が疎遠になったり、社会情勢が変化したりする中、出所前の支援が欠かせない。澤田好生首席矯正処遇官は「ハローワークを活用して出所後の働き先を見つけてほしい」と期待を寄せている。