“徳山愛”色あせず 増山たづ子さん写真展 − 岐阜新聞 Web
“徳山愛”色あせず 増山たづ子さん写真展
2017年06月16日09:38
写真:“徳山愛”色あせず 増山たづ子さん写真展
徳山村を撮り続けた増山たづ子さんの生誕100年を記念した写真展=岐阜県大垣市室本町、スイトピアセンター

 徳山ダム建設で水没する旧揖斐郡徳山村(現・揖斐川町)を撮り続けた「カメラばあちゃん」こと、増山たづ子さん(1917〜2006年)の生誕100年を記念した写真展が15日、岐阜県大垣市室本町のスイトピアセンターで始まった。村人たちの暮らしを捉えた写真のほか、没後の増山さんの写真展などについてもパネルで紹介している。18日まで。

 増山さんは徳山村に生まれ、ダム計画が本格化したころからコンパクトカメラで撮影を始めた。岐阜市内に移ってからも村に通い、アルバム約600冊に上る写真を残した。

 会場には、70年代後半から85年までの、増山さんが村に住んでいた頃の写真を中心に約30点が並ぶ。炭焼きをする夫婦や稲の苗づくりをする人々、獅子舞やみこしなどの村の祭事、かまくらを作って雪遊びをする子どもたちなど、生き生きとした村人の営みを映し出している。

 写真展は、生前に増山さんと親交があり写真を管理している「増山たづ子の遺志を継ぐ館」代表の野部博子さん(72)=安八郡神戸町末守=が企画した。野部さんは、生前の増山さんについて「なくなってしまうものを残そうと、村の一つ一つをカメラの中に押し込めてきた」と振り返り、「増山さんのやってきたことを皆さんの心の中に秘めていてほしい」と願う。

 今年秋には、揖斐郡揖斐川町上南方の揖斐川歴史民俗資料館でも写真展を開催する予定。