刑務官志願者と「女子会」 笠松刑務所、人材確保へ − 岐阜新聞 Web
刑務官志願者と「女子会」 笠松刑務所、人材確保へ
2017年07月11日08:58
写真:刑務官志願者と「女子会」 笠松刑務所、人材確保へ
現役の女性刑務官らと志望者が仕事の内容などを語り合った「女子会」=8日、羽島郡笠松町中川町、笠松刑務所

◆採用前にギャップ解消

 受刑者に占める女性の割合が年々増える一方、高い離職率や内定辞退者の多さを理由に、女性刑務官の不足が深刻化している。法務省が採用広報の強化に乗り出す中、同省名古屋矯正管区は本年度、志望者が現役刑務官と語り合う「女子会」の取り組みを始めた。採用前のイメージとのギャップを解消し、人材の確保につなげる。

 法務省の犯罪白書によると、全体の受刑者数は年々減っているものの、女性受刑者の割合は2015年で8・3%(4257人)と05年の6・0%(4055人)から上昇。女性刑事施設の収容率の全国平均は13年に100%を下回ったが、依然高止まりが続く。

 これに対応し、同管区は本年度、男性受刑者を収容していた豊橋刑務支所(愛知県豊橋市)を女性専用施設に転用した。同管区の笠松刑務所(岐阜県羽島郡笠松町)では3年前から、同支所で勤務予定の新人刑務官が約1年間学んでいる。

 しかし、10〜12年度に採用した女性刑務官の3年以内の離職率は37・7%と、男性刑務官(15・1%)の倍以上。同管区の人事担当者は「出産や結婚による離職もあるが、採用前に仕事のイメージがしづらかったことが一因」と話す。さらに、同管区では昨年度の採用試験の合格者は27人いたが、11人が採用前に辞退した。警察官など他の公務員試験を併せて受ける人も多いためという。

 こうした状況を打破しようと、関東や関西の管区で2年ほど前に始まった「女子会」を同管区でも企画した。

 第1回が8日、笠松刑務所で開かれ、志望者10人と保護者2人が施設を見学した。座談会では現役の女性刑務官らから受刑者との接し方や夜間勤務、果ては恋愛の話まで、ざっくばらんに聞いた。

 女子会は12日にも同刑務所で実施する。刑務官の採用試験の申し込みは今月18日から27日まで。


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