高山市観光地、景観刷新へ 回遊性アップ − 岐阜新聞 Web
高山市観光地、景観刷新へ 回遊性アップ
2017年07月16日08:28
写真:高山市観光地、景観刷新へ 回遊性アップ
上二之町の無電柱化後のイメージ図。道路や側溝も整備する

 岐阜県高山市は、国土交通省の景観まちづくり刷新モデル地区の指定を受け、6月に市などでつくる市景観まちづくり刷新協議会を設立、JR高山駅から古い町並みへ伸びる通りの「東西の軸」と、宮川沿いの「南北の軸」を中心に面的な景観整備を進める。

 これまでは単体の建物や広告物など点の整備が中心だったが、同モデル地区事業ではインフラなども含めて面で捉え整備する。同市を含め、北海道函館市や福井県敦賀市など全国10市が指定された。期間は本年度から2019年度までの3年間。高山市の事業費は約31億円で、うち半分を国が補助する。

写真:高山市観光地、景観刷新へ 回遊性アップ
宮川朝市の通りの整備後のイメージ図。石畳にし、歩行者用の橋を架ける(橋の位置は今後決定する)

 同市のモデル地区は高山駅や古い町並み、高山城址(し)などを含む3・4平方キロ。毎年、多くの観光客が訪れるが、古い町並みなどに集中する傾向があり、交通網が整備されたことで滞在時間も短くなっているという。そこで、東西、南北の軸を整備することにより、「三町」、「下二之町大新町」の国の重要伝統的建造物群保存地区の回遊性を高める。

 主に▽高山駅東口駅前の整備▽東西歩行者軸の整備▽宮川河川軸の整備▽下町拠点施設の整備▽歩行空間の創出▽駅西交流広場等の整備の6事業を行う。

 東西歩行者軸の整備では、高山駅から古い町並みまでの導線である市道上一之町花里線の無電柱化を行う。一部は期間終了後の20年度以降の予定。道路と側溝も含め、歩行空間を整備する。

 宮川河川軸の整備では、宮川朝市が開かれる通りを石畳化、対岸との間に歩行者用の橋を架け、本町通りの商店街と行き来しやすくする。橋を架ける場所は今後検討する。

 駅西交流広場と駐車場は本年度中に工事を始める。そのほか、地区内の野外広告物の外観修景や案内看板の整備を行う。

 市都市整備課は「景観を向上させることで、まちを歩いて楽しんでもらい、経済振興にもつなげたい」と話している。