間一髪、クマに襲われ足蹴り 恵那の男性軽傷 − 岐阜新聞 Web
間一髪、クマに襲われ足蹴り 恵那の男性軽傷
2017年08月17日09:08
写真:間一髪、クマに襲われ足蹴り 恵那の男性軽傷
クマを蹴り飛ばした時の状況を説明する山田俊治さん=16日午後7時46分、恵那市明智町、山田さん方

 16日午後2時20分ごろ、岐阜県恵那市明智町杉野の林道で、ヘボ(蜂の子)取りをしていた同町の会社員山田俊治さん(69)がクマに襲われた。山田さんは腕を引っかかれて軽傷。クマはその場から立ち去った。恵那市猟友会、恵那署が付近を探したが、クマは見つからなかった。

 同署などによると、山田さんはクロスズメバチの巣を探すため林道に1人で入り、クマと遭遇した。クマは体長約1・5メートル。山田さんは驚いて転倒したところ、クマが襲ってきたため、足で蹴り飛ばしたという。

 山田さんは明智消防署にクマに襲われたと連絡。自ら車を運転して病院に行き、右腕の4カ所に7針縫う処置を受けた。

 恵那市は17日、市猟友会明智支部と協力して、被害に遭わないようクマよけの花火を打ち上げるなどの対策を取る予定。

◆振り返ると仁王立ちのクマが…

 山中で一人でクマに遭遇するという絶体絶命の危機を間一髪逃れた山田俊治さんが本紙の取材に応じ、当時の状況を生々しく振り返った。

 クロスズメバチの巣を探すため、木にハチの餌をくくり付けようとしゃがみ込んでいたら、後ろに気配を感じた。振り返ると1メートル後ろにいたのは、前足を広げ、仁王立ちをしているクマ。

 「グワー、グワー」と威嚇するような声に驚き、転んだ際に爪で引っかかれた。苦し紛れに蹴り飛ばそうとしたところ、左前足の付け根付近に命中、クマは逃げていった。

 一瞬の晴れ間に急いでいたため、クマよけの鈴を持たず軽装だった。「振り返るのが遅れたら、命の危険もあったかもしれない。これからは一人で山に入らないし、鈴を必ず持って行こうと思う」と神妙な表情で話した。