流出物「地質と異なる」 中央道土砂崩れ − 岐阜新聞 Web
流出物「地質と異なる」 中央道土砂崩れ
2017年08月21日09:20
写真:流出物「地質と異なる」 中央道土砂崩れ
崩落した斜面には白い粘土質の土のようなものを見ることができた=20日午前、瑞浪市釜戸町、中央自動車道

◆専門家、真っ白「ありえない」

 岐阜県瑞浪市釜戸町の中央自動車道を走行中の車を襲った白い泥の正体が見えてきた。地元の窯業原料等製造会社の元社員が「(同社の)原料だと思う」と証言、地質に詳しい専門家は「付近の地質とは異なる」と元社員の証言を裏付けるように指摘した。

 中央道の土砂崩れがあった日、近くの市街地では同社の窯業原料の入った土のう袋が御湯川に落ち、原料の混じった川の水があふれ出した。粘土質で水を含むと泥のよう。土砂崩れで流れた泥と似ていた。

 同社は市内に複数の工場を持ち、石英の素材開発を行っている。崩落があった斜面の真上にも工場がある。元社員によると、5年以上前から原料などを屋外で保管していたという。

 土砂崩れ現場付近で十数年前に地質を調査したという陶磁器原料に詳しい男性=多治見市=は「付近の地質は花こう岩で、風化しやすく砂状に崩れやすいが、真っ白な状態はありえない」と話した。

 現場の上には林道が続いているという。中央道に流れ込んだ白色の土砂について「硅石(けいせき)を細かくしたもののように見える。硅石は石状か粘土と混ざった粒子の状態で存在するが、この場所では採れず真っ白な砂状で自然界に存在することはない」と説明した。

 現場では土のうのような袋があるのも確認された。「不純物が混ざるなどして窯業原料として使えないものが袋に詰めて捨てられたのではないか」との見方があるが、本紙記者が元社員に山中に廃棄していたのかと尋ねると、「答えられない」と口をつぐんだ。