臥龍桜の枝12本折れる 台風18号被害 − 岐阜新聞 Web
臥龍桜の枝12本折れる 台風18号被害
2017年09月19日08:40
写真:臥龍桜の枝12本折れる 台風18号被害
台風18号の影響で、枝12本が折れた臥龍桜=高山市一之宮町

 台風18号の影響で、岐阜県内では17日から18日にかけ、男女4人が強風にあおられて転倒するなどして軽傷を負った。飛騨地方ではビニールハウスのビニールがめくれたほか、果樹にも被害が出た。一夜明けた18日、農家らが片付けに追われた。

 高山市によると、リンゴとナシが枝から落ち、18日午後3時現在の被害額は計182万円に上る。トマトなどのビニールハウス344棟にビニールがめくれるなどの被害が出た。

写真:臥龍桜の枝12本折れる 台風18号被害
風でビニールがめくれたトマト栽培のハウス=18日午前、高山市久々野町山梨

 いずれも国の天然記念物に指定されている同市一之宮町の「臥龍(がりゅう)桜」と、同市総和町の飛騨国分寺の大イチョウの枝が折れた。

 市によると、臥龍桜は直径20〜5センチの枝12本が折れたほか、枝の支柱6本が倒れるなどした。市は「1991年の台風による被害ほど深刻ではないが早急な手当てが必要」として、文化庁と協議の上で専門家の指導を受けながら対策を講じる。臥龍桜は樹齢約1100年のエドヒガンで、高さ約20メートル、枝張り約30メートル。

写真:臥龍桜の枝12本折れる 台風18号被害
枝が折れた飛騨国分寺の大イチョウ=18日午後、高山市総和町

 岐阜市では60代男性が路上で風にあおられて転倒し顔や左手首を骨折したもよう。各務原市では40代女性が風にあおられて飛んできた瓦が当たり、頭に軽いけが。安八郡輪之内町では自宅の屋根に上って壁の補強作業をしていた男性(58)が足を滑らせて約3メートル下に転落し骨盤を打撲した。飛騨市では倒木を処理していた50代男性がはしごから落ち、手首を骨折した。

 岐阜地方気象台によると、県内では17日夜から風が強まり始め、下呂市で18日午前0時45分に最大瞬間風速26・5メートルを観測。16日午前3時から18日午前5時までの総雨量は郡上市白鳥町長滝で112ミリを記録した。

 県災害情報集約センターによると、可児市や美濃加茂市など20市町村で一時、73世帯95人が自主避難した。中津川市や羽島市などで住宅のトタン屋根や瓦が壊れ、揖斐郡揖斐川町では車庫が全壊した。

 中部電力岐阜支店によると、停電は18日夜までにほぼ復旧した。

 JR東海によると東海道線や高山線、中央線の一部列車が運休、部分運休した。