盗難の円空仏13年ぶり戻る 下呂市の郷土館 − 岐阜新聞 Web
盗難の円空仏13年ぶり戻る 下呂市の郷土館
2017年09月21日09:00
写真:盗難の円空仏13年ぶり戻る 下呂市の郷土館
盗難の被害に遭い、13年ぶりに下呂市小坂町に戻された円空仏の月光菩薩(写真は盗まれる前)

 2004年4月に岐阜県下呂市小坂町湯屋の市小坂郷土館で盗まれた円空仏の月光菩薩(ぼさつ)が今年8月、静岡市の古美術商の男性の元にあることが判明し、今月、月光菩薩を所有する湯屋薬師堂の関係者に引き渡されていたことが20日、分かった。

 下呂市教育委員会によると、8月7日に男性から市教委に「盗難品の円空仏を持っている」と電話があった。9月13日に湯屋薬師堂の関係者が男性宅に行き、引き取った。月光菩薩は高さ44センチだったが、台座が4センチほど削られていた。男性が入手した詳しい経緯は不明という。

 事件当時、小坂郷土館では町内の神社などから借りて円空仏を展示。月光菩薩を含む3体が盗まれた。06年に1体が発見され、戻った。窃盗罪の時効7年がすぎた12年に、市は所有する神社関係者らに、迷惑料名目などで計1276万円の損害賠償金を支払った。