そして日はまた昇る 【濃飛の秋】 − 岐阜新聞 Web
そして日はまた昇る 【濃飛の秋】
2017年09月29日14:08
写真:そして日はまた昇る 【濃飛の秋】
長良川を赤く染め、岐阜城がそびえる金華山(左奥)のシルエットを際立たせた夕焼け=岐阜市長良古津

 岐阜市を流れる長良川を真っ赤に染めた夕焼け。伝統漁法「瀬張り網漁」で落ち鮎を狙う漁師が川面に網を打ち、輝くしぶきを立てる。岐阜城を頂く金華山が、影絵のように浮かび上がった。

 450年前の中秋。長良川は暴れ川と恐れられ、金華山は稲葉山と呼ばれていた時代に、1人の戦国武将が命からがら、舟で下流の桑名へと敗走した。斎藤道三の孫で、稲葉山城主の龍興(たつおき)。尾張の織田信長に攻め入られ、岐阜の礎を築いた斎藤家は落日を迎えた。

 美濃国を攻略後、城下を「岐阜」と名付けた信長は、燃えたぎる野望を胸に天下布武の道を駆け上がった。後世、岐阜は日本史上の重要な地として、脚光を浴びることになる。

 栄枯盛衰の世を生きた2人の武将。あかね空を眺め、それぞれの人生を重ねたのだろうか。