4陣営県都決戦へ 岐阜市長選 − 岐阜新聞 Web
4陣営県都決戦へ 岐阜市長選
2017年10月01日08:58

◆現職不出馬で動き加速

 任期満了(来年2月)に伴う岐阜市長選で、自民党市支部(会長・玉田和浩県議)は30日、市内で選考委員会を開き、無所属で出馬を予定する新人の菓子メーカー社長中西謙司氏(56)を推薦候補予定者に決めた。市支部は10月1日にも県連に推薦申請をする。

 選考委は、岐阜市を地盤とする野田聖子総務相も交えて9人で開かれた。推薦依頼を出していた中西氏と自民県議の長屋光征氏(38)の新人2人の中から選び、双方を推す意見が拮抗(きっこう)したが、最終的に中西氏に決めた。

 取材に、玉田会長は「いろいろな角度から勝てる候補として全会一致で決めた」と選出理由を答えた。

 年明けの次期岐阜市長選は、自民の独自候補が難航の末に決まり、約4カ月後に迫った選挙戦の構図がほぼ固まった。すでに出馬表明した新人3人に共産系候補が加わり、4人の戦いになる見通し。現職の細江茂光氏(69)=4期目=の9月29日の不出馬表明も相まって候補者たちの動きが一気に加速しそうだ。

 「全会一致で中西さんを推していくと決定しました」。自民党市支部の玉田和浩会長は30日午後、市内で開いた総務会で、選考委で決めた候補を発表し、出席者に協力を呼び掛けた。

 一本化までの道のりは長く険しかった。中西謙司、長屋光征の両氏が相次いで推薦を求めた自民は、前回市長選で惜敗し知名度も高い元衆院議員の柴橋正直氏(38)を警戒して候補の絞り込みに苦慮。どちらが「勝てる候補」かを見極めるため、選考委が約1カ月かけて友好団体からの意見聴取まで行って協議を重ねた。

 30日の選考委も各氏を推す意見で割れたが、最終的に中西氏を選んだ。政治経験などがないため、総務会の出席者からは知名度不足を懸念する声は聞かれたが、市議の一人は「候補の一本化ができた。これで一丸となってやっていける」と力を込め、「衆院選の盛り上がりを市長選につなげれば相乗効果になる」と意気込んだ。

 長屋氏は「結果を受け止めて私は身を引いて支援したい」と話し、岐阜新聞の取材に対し、中西氏は正式な連絡がないとしてコメントを控えた。

 一方、柴橋氏は8月に政治団体「岐阜新生の会」を立ち上げるなどし、草の根活動を加速させている。9月26日に市内で開いた講演会では、JR岐阜駅前再開発など具体的な政策を提示し、市政改革に意欲を示す。自民候補決定の知らせにも「政治というフィールドでの経験値は(中西氏より)私の方が高く、市民との接点も多い」と自信を見せる。

 2人のほか、無所属での出馬を表明した農業関連の専門商社社長、棚橋保之氏(37)も街頭演説や企業・団体訪問などに注力。共産系グループは独自候補の擁立に動いており、月内にも発表する。