「重力波」ノーベル賞 神岡の施設、職員ら祝福 − 岐阜新聞 Web
「重力波」ノーベル賞 神岡の施設、職員ら祝福
2017年10月04日09:06
写真:「重力波」ノーベル賞 神岡の施設、職員ら祝福
「LIGO」チームのノーベル賞受賞を伝えるライブ映像を見て、拍手で祝福する「かぐら」の研究者ら=3日午後6時53分、飛騨市神岡町茂住、東大宇宙線研究所重力波観測研究施設

 スウェーデンの王立科学アカデミーは3日、2017年のノーベル物理学賞を、二つのブラックホールが合体して放出された「重力波」を世界で初めて観測した重力波望遠鏡「LIGO(ライゴ)」のチームを率いる米国の3氏に授与すると発表した。観測から2年のスピード受賞となった。

◆「早く観測したい」

 「やったぞ。良かった」。日本の重力波望遠鏡「かぐら」がある飛騨市神岡町の東大宇宙線研究所重力波観測研究施設では3日夜、研究者や学生、職員ら約20人が、米国「LIGO(ライゴ)」チームのノーベル賞受賞に喜びの声を上げ、拍手で祝福した。

 重力波の観測を目指すかぐらは現在、観測の感度を上げるための改良作業を進めており、2年後に本格的な観測に入る予定だ。

 かぐらのシステム統括を担当する川村静児同研究所教授(59)は1980年代から90年代にかけて7年間、「LIGO」チームの一員だった。今回、ノーベル物理学賞を受賞したキップ・ソーン、レイナー・ワイス両名誉教授とも面識があり、「エキサイティングで本当にうれしい。重力波天文学はスタート地点に立ったばかり。これからどんな新発見があるのか楽しみだ」と話した。

 3年前からかぐらのレーザー光の調整に携わっている同大大学院生の中野雅之さん(27)は「ノーベル賞で多くの人が重力波に関心を持ってもらえるのでは。早くかぐらで観測をしたい」と話した。