宇宙誕生謎に迫る 早戸東大准教授講演 − 岐阜新聞 Web
宇宙誕生謎に迫る 早戸東大准教授講演
2017年10月22日09:02
写真:宇宙誕生謎に迫る 早戸東大准教授講演
高校生らにニュートリノについて説明する早戸良成准教授=21日午後、岐阜新聞本社

 岐阜県飛騨市神岡町のニュートリノ観測装置「スーパーカミオカンデ」での宇宙研究をひもとく「サイエンスカフェin岐阜市」が21日、岐阜新聞本社で開かれた。東京大宇宙線研究所神岡宇宙素粒子研究施設の早戸良成准教授(47)が「加速器ニュートリノから宇宙誕生の謎へ迫る」をテーマに講演した。

 同施設と岐阜新聞社、岐阜放送共催。高校生ら約30人が聞き入った。

 早戸准教授は、素粒子「ニュートリノ」と、その対となり、性質が基本的に同じとされる反物質「反ニュートリノ」は、実はわずかに違いがある可能性が高いことが実験で確認されたと紹介。宇宙もビッグバンによる誕生直後は物質と反物質が同量存在していたが、反物質はほぼ消滅したと解説し、「ニュートリノと反ニュートリノを加速器を使って飛ばす実験で二つの性質の違いが確認できれば、宇宙誕生の謎に迫ることができる」と語った。

 加速器ニュートリノ実験は米国でも行われ、激しい競争が繰り広げられている。「2026年の稼働を目指すハイパーカミオカンデでより精度の高い実験を行い、世界をリードし続けたい」と意気込みを語った。

 クマムシの生態を調べている岐阜農林高2年で自然科学部部長の北村瞭さん(17)は「宇宙物理学も興味深かった。自分なりに追究してみたい」と目を輝かせた。