雪山特化の救助隊編成へ 下呂市消防本部 − 岐阜新聞 Web
雪山特化の救助隊編成へ 下呂市消防本部
2017年11月01日08:13
写真:雪山特化の救助隊編成へ 下呂市消防本部
アイゼンやピッケルなど雪山の装備品をチェックする雪山指定隊員=下呂市森、市消防本部

 岐阜県下呂市消防本部は、雪山での救助に対応するため、特別隊「雪山指定隊」を来年4月に編成する。消防本部が雪山に特化した隊を設けるのは県内で初めてといい、11月から雪山の訓練などを始める。

 指定隊は、20センチ以上の積雪がある山での救助要請に対応する。雪山以外でも高度な救助技術が必要な山岳遭難が発生した場合、出動する。隊員は遠藤丙午小隊長(51)ら署員8人。心肺機能が高い、御嶽山パトロールの実績がある、スキーの技術に優れるなど、いずれかの条件を満たす署員を選定した。隊員は11月から座学で雪山の基礎知識を学ぶほか、12月以降は雪山で、冬用登山靴の歩行方法やバスケットストレッチャーの使い方の訓練を行う。山岳遭難防止対策協議会が実施する御嶽山での救助訓練にも参加する。

 遠藤小隊長は「雪山の知識を蓄え訓練を重ねて救助技量を高めたい」と意気込み、市消防本部の田口伸一消防長は「残雪期の登山者も増えている。消防として人命救助に応えられるように備えたい」と話している。

 同本部は3年前に発生した御嶽山の噴火災害を受け、山岳救助の体制を見直した。御嶽山をはじめ管内の山で救助事案があった場合、消防隊員が警察などと救助活動を行う山間地救助活動計画を策定し、9月から運用。雪山指定隊も計画に盛り込んでいた。