親子の悲哀を情感豊かに 県文楽・能大会 − 岐阜新聞 Web
親子の悲哀を情感豊かに 県文楽・能大会
2017年11月07日08:24
写真:親子の悲哀を情感豊かに 県文楽・能大会
娘の親をいたわる心に感謝し、惨めな境遇を嘆く、悲しみの場面を情感豊かに演じる恵那文楽保存会=中津川市茄子川、東美濃ふれあいセンター

 岐阜県内の農村文楽などを上演する「第22回県文楽・能大会なかつ川2017」が、中津川市茄子川の東美濃ふれあいセンターで開かれた。文楽と翁舞の県内4団体と地元児童が計5演目を演じ、観衆を魅了した。

 県内では文楽や能が盛んな中津川、恵那、瑞浪、本巣市と養老郡養老町の保存会7団体が県文楽・能保存振興協議会を結成。実行委員会を組織して毎年公演している。

 今年は、本巣市の真桑文楽保存会と同町の室原文楽保存会をはじめ、中津川市から恵那文楽保存会、小学生でつくる同保存会ジュニアクラブ、付知町翁舞保存会が出演した。

 最後を飾った恵那文楽保存会は「奥州安達ケ原三段目 袖萩(そではぎ)祭文の段」を上演。雪が降る中、父と再会できずに嘆き悲しむ娘や孫の人形を情感豊かに操ると、観衆から大きな拍手が送られた。

 大会では、初めて文楽のガイドブックを作成。恵那高校新聞文芸部が床本の現代語訳を手掛け、大垣共立銀行OKB社会貢献クラブが運営を支えた。