古田知事、故辻宏さん修復のパイプオルガン視察 − 岐阜新聞 Web
古田知事、故辻宏さん修復のパイプオルガン視察
2017年11月11日09:01
写真:古田知事、故辻宏さん修復のパイプオルガン視察
辻宏さんが修復したパイプオルガン(右上)の前で説明を聞く古田肇知事(中央奥)と横家敏昭町長(左)=9日午前(現地時間)、スペイン・サラマンカ市、サラマンカ大聖堂

 【サラマンカ=本社・河合修】スペイン訪問中の古田肇知事は9日(現地時間)、サラマンカ市のサラマンカ大聖堂を訪れ、岐阜県加茂郡白川町のオルガン建造家の故辻宏さんが修復したパイプオルガンを視察した。県とサラマンカの交流の架け橋となった辻さんの功績を知ってもらうため、県は修復の経緯などを説明するパネルを現地に期間限定で設置。関係者は「辻さんの功績を広く地元に伝えたい」と話している。

 辻さんは欧州でオルガンを研究し、帰国後は白川町に工房を設立。サラマンカ大聖堂のルネサンスオルガンをはじめ、欧州で古いオルガンの修復に携わった。

 県とサラマンカ市は、1989年の辻さんの修復を機に交流が始まった。94年には、OKBふれあい会館の音楽堂「サラマンカホール」(岐阜市)が開館した。

 ホールのパイプオルガンは、辻さんが大聖堂のオルガンのレプリカとして手掛け、ホール正面には大聖堂とサラマンカ大学の建物をモチーフにした3枚の石造レリーフを設置している。

 パネルは、日本の文化を紹介するサラマンカ大学の日西文化センターのロビーに設置。辻さんが修復したきっかけや県とサラマンカ市との交流の経緯を紹介している。

 大聖堂を訪れた古田知事や横家敏昭白川町長らは、辻さんの手でよみがえったオルガンの音色に耳を傾けた。古田知事は「現地の関係者からは修復が高く評価されている。辻さんを大切な絆として大事にしたい」と語った。