難治性リンパ管疾患で岐阜大病院が治験 − 岐阜新聞 Web
難治性リンパ管疾患で岐阜大病院が治験
2017年11月25日09:14
写真:難治性リンパ管疾患で岐阜大病院が治験
治験の開始について説明する小関道夫講師(左)ら=24日午後、岐阜市柳戸、岐阜大医学部

 岐阜大病院(岐阜市柳戸)は24日、国の難病指定を受けている病気「難治性リンパ管疾患」について、薬の効き目を確かめる臨床試験(治験)を始めた、と発表した。世界初の治験といい、小児を中心に全国に数百人いるとみられる患者の治療法の確立に道筋を付けたい考えだ。

 同疾患は、のどや胸のリンパが肥大して気道を圧迫したり、肺の中にリンパ液がたまったりする難病。全快につながる治療法がないばかりか、国による承認薬もなく、死に至る場合もある。

 岐阜大病院は過去の研究実績などがあり、国立成育医療研究センター(東京都)や慶応大病院(同)など計5施設でつくる研究グループの代表や事務局を務める。製薬会社ではなく医師が治験を主導するケースで、岐阜大病院が研究グループの代表を務めるのは初めてという。

 治験では、リンパ液をつくる機能を抑える薬「シロリムス」を患者に飲んでもらい、効果を確かめる。2019年3月までに全国で10例ほどを手掛け、効果が認められた場合は20年度に薬事承認を得たい考え。これまでの研究では、8割ほどの患者で効果が確認できる見込みという。

 研究グループの代表者を務める小児科の小関道夫講師(40)は「患者の苦しみを少しでも減らし、治療法を確立する第一歩としたい」と述べた。