岐阜プラスチック工業と帝人 高耐熱の樹脂容器開発 − 岐阜新聞 Web
岐阜プラスチック工業と帝人 高耐熱の樹脂容器開発
2017年11月28日08:51

◆医療廃棄物用、再利用が可能

 樹脂製品メーカーの岐阜プラスチック工業(岐阜市神田町、大松利幸社長)は、帝人と共同で、滅菌処理で容器を繰り返し使える注射器など感染性廃棄物の収納容器を開発した。ポリカーボネート(PC)とポリプロピレン(PP)を混合した樹脂材料を使い、従来品に比べて耐熱性が高いのが特徴。PCとPPの混合樹脂が製品に使われるのは、業界初とみられる。

 従来、感染性廃棄物の収納容器は、注射針などの鋭利物はプラスチック容器、その他はビニール袋内蔵の段ボール容器で収納してそのまま焼却や溶融をしている。このためコストが余分にかかっているという。

 共同開発では、岐阜プラスチックが成形と設計を、帝人が材料製造を担当した。PPとPCは融点が異なるため、岐阜プラスチックは成形時の金型などを工夫した。

 同容器は、耐熱性の高いPCを混合したことで、従来のPP製容器比で約30度耐熱温度が高く、収縮や変形をすることなく121度で20分間の高圧蒸気滅菌に耐えられる。容量50リットルの通常サイズの容器なら100回以上繰り返し使用可能。注射針の貫通強度も2倍以上高いため、回収時の注射針による事故防止にもなる。

 医療廃棄物処理業の日本シューター(東京都)が同容器を「サイクルペール」として採用。医療廃棄物処理業界初となる容器循環型の感染性廃棄物処理システムとして運用を始めている。