がんゲノム医療導入 木沢記念病院が中部初 − 岐阜新聞 Web
がんゲノム医療導入 木沢記念病院が中部初
2017年11月30日09:00
写真:がんゲノム医療導入 木沢記念病院が中部初
がんゲノム医療について説明する社会医療法人厚生会の山田實紘理事長(右から2人目)=29日午後、美濃加茂市古井町、木沢記念病院

 社会医療法人厚生会(岐阜県美濃加茂市、山田實紘理事長)は29日、木沢記念病院でがん患者のゲノム(全遺伝情報)を調べて適した治療法を選ぶ最先端のがんゲノム医療を始めたと発表した。自費診療で、申し込みから約3週間で医師から治療法の提案を受けられる。がんゲノム医療の導入は中部地方の病院で初という。

 従来のがん治療は肺や肝臓など臓器別のほか、腺がんなど組織に基づいて施されているが、ゲノム医療はがん細胞に生じた遺伝子の変異を検査で特定し、その変異に合った薬を投与する。検査結果の説明までの費用は72万円程度。

 ゲノム医療を始めている慶応大病院と連携し、同じ解析技術を使う。患者の血液とがん組織から取り出した検体を外部の解析センターに送り、160種類の遺伝子を解析する。治療薬の選択につながる遺伝子変異を見つける確率は72%で、これまで投与薬が効いた患者は10%強という。

 厚生会はゲノム医療の体制整備に1億5千万円を投資。山田理事長は「がん患者を救うため、フロンティアスピリットでゲノム医療を進めていく」と話した。