介護職員の定着図れ 若手交流会で悩み共有 − 岐阜新聞 Web
介護職員の定着図れ 若手交流会で悩み共有
2017年12月08日08:41
写真:介護職員の定着図れ 若手交流会で悩み共有
仕事の苦労などを語り合う若手の介護職員ら=岐阜市六条南、岐阜産業会館

◆県内の離職者、53%が「3年以内」

 若手介護職員の定着を図ろうと、県介護福祉士会(瑞穂市牛牧)は県内施設の職員を集めた交流会を開いた。実施の背景には就職3年以内で辞める職員の多さがあり、同会は「職員が定着しなければ介護の質の低下を招きかねない」と危機感を持つ。それぞれの施設で働く若者らが職域を離れて本音で語り合う中で悩みを共有し、自信を深めた。

 県の調査によると、昨年度の介護施設の離職者のうち勤務年数3年以内の割合は53.6%。同会は「目の前の事象に追われて研修が十分にできず、新人職員が悩みを抱えて孤立してしまう」と指摘する。離職理由は「他に条件の良い仕事があった」が37.6%、次いで「職場の人間関係に問題があったため」が23.8%だった。

 交流会は県の委託事業の一環で初めて開催し、岐阜、中濃、飛騨の3圏域で各2日間行った。岐阜市内で開かれた交流会には、就職から1年未満の職員を中心に約50人が参加した。「入所者とのコミュニケーションがうまくいかない」「夜勤がしんどい」「もっと頑張らなきゃと思ってはいるけれど」などと、初対面ながら話は尽きなかった。

 技術研修も行われ、入所者の衣服の脱ぎ着など、生活支援の技術の基礎を実践形式で確認。施設によっては段階を踏んで技能を身に付けてもらう余裕がないために、必要な所作が自己流になっている場合が少なくないためという。海津市の社会福祉法人で勤務して2年目の女性は「自分の仕事について見つめ直せた」と笑顔を見せた。

 浅井タヅ子会長は「職場の垣根を越えて関わることは不安の解消につながるはず。専門職としての喜びを感じて仕事に臨めるように、今後も取り組みを続けたい」と話した。