信長居館跡にカラフルな石敷いた池 発掘調査で発見 − 岐阜新聞 Web
信長居館跡にカラフルな石敷いた池 発掘調査で発見
2017年12月08日08:42
写真:信長居館跡にカラフルな石敷いた池 発掘調査で発見
池状に水がたまっていた跡から発見されたカラフルな石=7日午後2時30分、岐阜市千畳敷、岐阜公園

 岐阜市教育委員会は7日、岐阜公園内にある戦国武将織田信長居館跡の発掘調査で、庭園に赤、青、黄などカラフルな石を敷き詰めた池の痕跡が見つかった、と発表した。識者は平安時代の公家文化を取り入れたと推測。市教委は信長が客人をもてなすために設けたとみている。

 調査は2007年に始まり、本年度が最後。庭園はこれまで七カ所が確認され、今回見つかった池は居館南側の「庭園3」。枯山水と考えられていたが、水の流れや池状に水がたまっていた跡を確認した。

 水がたまっていた跡は東西4メートル、南北1.8メートル。長径2〜3センチの河原石約1万個が敷き詰められていたとみられる。色は青が多かった。市教委は「水中できらきらと輝いていた様が想像される。細かな所まで気を配る信長の繊細さを表しているのでは」と話している。

 京都造形芸術大の仲隆裕教授(日本庭園史)によると、色石を敷き詰めた池は、平安中期の貴族藤原頼通が造った平等院鳳凰堂(京都府宇治市)の池などにも見られる。仲教授は「京の公家の庭園を参考に、信長の美意識で雅(みやび)な空間を作ろうとしたのでは」と推測する。

 庭園周りでは巨石や岩盤も見つかった。市教委は庭園を「豪快さと繊細さが織りなす『石と水の物語』」と表現している。

 市教委は9日午前10時〜正午、現地説明会を行う。当日の問い合わせは信長公居館発掘案内所、電話058(264)4480。