授産品スイーツブランド化を パティシエが助言 − 岐阜新聞 Web
授産品スイーツブランド化を パティシエが助言
2017年12月09日09:00
写真:授産品スイーツブランド化を パティシエが助言
坂井寛卓さん(右)に洋菓子を食べてもらう参加者=岐阜市下奈良、県福祉会館

 クッキーなどの洋菓子を製造・販売する岐阜県内の授産施設が菓子の品質向上のためパティシエからアドバイスを受けるセミナーが、岐阜市下奈良の県福祉会館で開かれた。これまでは各施設の自助努力の範囲だったが、連携して「授産品スイーツ」のブランド化を目指そうと初めて開催した。

 県社会福祉協議会から販売事業を受託する企業「マントゥマン・アニモ」(同市)が主催。県内の13施設から担当職員ら約20人が参加した。

 同社によると、授産施設での洋菓子の製造は、味や見た目とともに調理する障害者の作りやすさを重視する必要がある。一方で、近年は授産品への理解が進み、品質がよければ高価格でも販売を見込むことができる環境となってきた。セミナーを開催することで、業界全体のボトムアップや意識改革につなげようと企画した。

 講師として招かれた洋菓子店「ル・スリジェダムール」北一色店の坂井寛卓店長(35)が、各施設のクッキーやシフォンケーキなどを実食して品評。担当者は、よりおいしい洋菓子とするために材料の分量をどの程度まで変えることができるかなど、さまざまな質問を投げかけた。

 坂井さんは「こんなに質問が寄せられるとは予想外だった。皆さんが授産品づくりに情熱を傾けていることがひしひしと伝わった」と感銘を受けた様子。地元産の柿を使ったパイの試作品を持ち込んだ福祉作業所「豊住園」(瑞穂市)の武藤由美施設長は「他の施設の担当者も、おいしい洋菓子を作ろうと工夫を凝らしていることが分かり、勇気づけられた」と話していた。