新聞たまりすぎ…異変察知 配達員が命救う − 岐阜新聞 Web
新聞たまりすぎ…異変察知 配達員が命救う
2017年12月10日02:53
写真:新聞たまりすぎ…異変察知 配達員が命救う
高齢女性宅の異変に気付いた木須恵美所長=可児市桜ケ丘、岐阜新聞桜ケ丘販売所

 岐阜県多治見市内の一人暮らしの70代女性宅で今月上旬、玄関先に新聞がたまっているのに気付いた岐阜新聞桜ケ丘販売所(可児市桜ケ丘)の配達員が心配し、近所住民に声を掛けたことで、自宅で衰弱していた女性の発見につながった。女性は一命をとりとめた。

 機転を利かせたのは同販売所の木須恵美所長(55)。2日未明、配達先の多治見市小名田町小滝の女性宅で新聞がたまっているのを見つけた。前任の配達員が直前に辞めたため木須さんが新聞を配っていた。「新聞が10日以上もたまり、郵便物も残っているけれど、旅行にでも出掛けたのか」と、同日昼に近隣住民に伝えた。

 住民は民生委員に相談し、委員らが女性宅に立ち入ったところ、女性はぐったりとしており、しばらくの間、何も食べず、水だけを飲んで過ごしていたという。女性は市内の病院に救急搬送された。

 「何かあると思い、心配でしょうがなかった。助かってよかったが、もっと早く気付いてあげられれば」と振り返る木須さん。「毎日宅配される新聞が一番身近な“信号”。新聞を届けるだけでなく、地域の安心のために貢献しなければと改めて実感した」としみじみ語った。