99歳女性入所者を暴行、介護職員の女逮捕 関市の施設 − 岐阜新聞 Web
99歳女性入所者を暴行、介護職員の女逮捕 関市の施設
2017年12月30日08:12
写真:99歳女性入所者を暴行、介護職員の女逮捕 関市の施設
立ち入り検査を終え、介護老人保健施設リバーサイド悠悠から出てくる県職員ら=29日午後2時35分、関市倉知下野

 岐阜県警捜査1課と関署は29日、関市倉知の介護老人保健施設リバーサイド悠悠に入所する99歳の女性を殴るなどしたとして暴行の疑いで、この施設の介護職員武藤麻理容疑者(27)=関市小屋名=を逮捕した。武藤容疑者は「殴ったことは間違いないが、踏んだ覚えはない」と容疑を一部否認しており、県警が動機を調べている。

 県と関、美濃両市は同日、介護保険法に基づき施設を立ち入り検査した。入所者の安全確保や施設の管理体制に問題がなかったかを調べる。

 逮捕容疑は、24日午後11時10分ごろ、施設で女性の顔や腹を手で数回殴打、胸や腹を数回踏みつけるなどした疑い。

 同署によると、女性は5人で和室に居住していた。防犯カメラには、5人のおむつを替えていた武藤容疑者が、最後に女性のおむつを替えようとしたところ、女性が嫌がるようなそぶりを見せ、武藤容疑者が暴行を加える様子が写っていた。

 女性には?と胸にあざがあった。病院で治療を受けたが大きなけがはなく、現在は市外の別の施設に移った。

 28日、同署に「介護施設で虐待がある」と匿名の通報があり、他の職員からの聴き取りや防犯カメラの映像を解析するなど捜査をしていた。

 県によると、施設の定員は96人で、現在の入所者は81人。これまでに虐待の情報はなかった。

 施設を運営する医療法人社団実践会の木田公洋理事長は取材に対し「利用者の家族には個別に謝罪した。こんなことは初めてで、あってはならないこと」と語った。

◆利用者家族ら驚き「悪いうわさ聞いたことない」

 職員が入所者に対する暴行容疑で逮捕された関市の介護老人保健施設リバーサイド悠悠は29日、県や関市などの立ち入り検査を受けた。施設利用者の家族からは事件を知り、驚く声が聞かれた。「悪いうわさを聞いたことはなかったが」と話す人もいた。

 施設は4階建て。1階が共有スペースで、2、3、4階が入所者の居室。夜間は各階を夜勤者が2人ずつで担当しているという。

 入所している母親を見に訪れた美濃市の男性(56)は「施設は見通しが利く構造なので、虐待が起こりにくいと思って選んだ」と説明し、別の女性は「虐待などの話は聞いたことがない」と取材に答えた。

 立ち入り検査に入った県の職員らは午前10時ごろから午後2時半ごろまで、施設の職員らから聴き取りなどを行った。

 施設の男性職員は厳しい表情で「県の調査中なので何も答えられない」とだけ語った。