岐阜市教委、三菱総研の高齢者認証事業に協力 − 岐阜新聞 Web
岐阜市教委、三菱総研の高齢者認証事業に協力
2017年12月31日09:38
写真:岐阜市教委、三菱総研の高齢者認証事業に協力
牧野篤教授(左端)らの講義を受け早川三根夫教育長から教育学講座の修了証を受け取る受講者=今年10月、岐阜市金宝町、旧徹明小学校

 大手シンクタンク三菱総合研究所(東京都)を核とするネットワークが来年度の実施を目指す、社会で活躍する高齢者を認証する制度「プラチナマイスター事業」に、岐阜市教育委員会が協力することが30日、分かった。市教委は本年度、地域で活躍しようとする高齢者を対象に、類似の取り組みを実施しており、ネットワークはそのノウハウを参考に連携して制度を実施する予定だ。

 マイスター事業は、三菱総研の小宮山宏理事長が会長を務め、企業や自治体、大学・研究機関などが参加するプラチナ構想ネットワークが計画。プラチナ構想は環境と調和し、豊かで質の高い人生を楽しめる社会を目指した全国的な取り組み。三菱総研が核となりネットワークづくりを全国的に進めている。

 マイスター事業は能力を生かした活躍の場を提供するため、講座を通じて高齢者をプラチナマイスターとして認証する。講座では超高齢化など日本社会の現状や、多世代とのコミュニケーションなどを学習。選択講座として、放課後の英語支援や省エネルギー対策など専門講座も受ける。試験を経て認証されたマイスターには、学校支援や農業支援など各分野で活躍してもらう。実施場所は東京を予定している。

 岐阜市は本年度、「ぎふスーパーシニア教育学講座」として類似の取り組みを実施。元気で意欲にあふれ豊かな経験を持つ高齢者を「ぎふスーパーシニア」と名付け、東京大の牧野篤教授(生涯学習論)と研究を進めている。高齢者を対象に子どもとの接し方などを教える講座を実施。10月までに27人をスーパーシニアに認定し、来年1月から小学校で授業の補助などをする予定だ。

 両者の取り組みは趣旨が近く、牧野教授が今夏、元東京大総長の小宮山会長にスーパーシニアを紹介。今月18日には市教委がネットワーク事務局と意見交換した。その際、マイスター事業の将来的な岐阜市開催などを提案したという。事務局側は「連携、協力していきたい」と応え、市にネットワークへの加盟を勧めた。

 同ネットワークは本年度中に東京で試行イベントを開き、市教委も視察する予定。市教委は「ネットワークと連携することで、子どもとシニアをつなぐ取り組みが全国的に広がっていけばうれしい」と話している。