五輪合宿誘致、動き加速 県有施設3カ所整備 − 岐阜新聞 Web
五輪合宿誘致、動き加速 県有施設3カ所整備
2018年01月01日01:48
写真:五輪合宿誘致、動き加速 県有施設3カ所整備

 2020年の東京五輪・パラリンピックを見据え、岐阜県内でも合宿誘致の動きが熱を帯びている。県は県有スポーツ施設3カ所を整備し、誘致活動を加速させる。海外チームの合宿地に決まれば、一流アスリートと住民、ファンとの交流機会が増えるなど観光や地域活性化の効果も期待される。

 各務原市の川崎重工ホッケースタジアムは、2000年から使用を開始したホッケー専用施設。08年にはナショナルトレーニングセンターの強化拠点に指定された。人工芝のコート2面を備える。

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川崎重工ホッケースタジアム

 五輪会場のホッケーコートの芝は、年度内にも決定する見通し。同スタジアムの芝は更新時期を迎えているため、五輪使用の芝が決まり次第、全面張り替えに踏み切る。4月から19年11月までの期間中に工事を検討している。

 トレーニング室を備えた付属棟は鉄骨平屋で約1280平方メートル。現在は管理棟の倉庫の一部を活用し、トレーニング機器を設置しているが、手狭なため隣接地に別棟を建設する。新年度から実施設計に入る。

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御嶽濁河高地トレーニングセンター宿泊棟のイメージ図

 下呂市の御嶽濁河高地トレーニングセンターの宿泊棟は、鉄骨2階建てで延べ約550平方メートル。バス、トイレ付きの洋室10室を備える。19年7月までに完成する見通し。

 センター内は宿泊施設を併設しているが、トイレやバスルームが共同使用になっており、海外選手からトイレとバスルーム付きの個室を要望する声が多く寄せられていた。

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川辺漕艇場

 加茂郡川辺町の川辺漕艇場の新艇庫には、1階の艇庫と2階のトレーニング施設をつなぐエレベーターを設置。新年度中に実施設計と工事を終える予定で、パラリンピックも含めた誘致活動に力を入れる。

 岐阜市の岐阜メモリアルセンターも長良川競技場などが合宿候補地に挙がっている。市街地にスポーツ施設や宿泊施設が集積しており、視察した海外チームも高い関心を示しているという。

 市町村では、岐阜市や大垣市、恵那市などが合宿誘致に名乗りを上げる。海外チームは少しでも条件の有利な候補地を選ぶため、今後は自治体間の激しい“誘致合戦”が本格化する見通しだ。

 県地域スポーツ課は「合宿誘致は、地域活性化や地域のスポーツ振興の面でも効果が期待される。施設整備を機に、少しでも強豪チームを誘致できるよう力を入れたい」と話している。