大野町の認知症カフェ 地域で支える第一歩に − 岐阜新聞 Web
大野町の認知症カフェ 地域で支える第一歩に
2018年01月14日08:39
写真:大野町の認知症カフェ 地域で支える第一歩に
月1回オープンする「カッキーカフェ」。専門家による認知症など病気の予防に関する講義も行われている=大野町黒野、黒野駅レールパーク

 昨年12月、岐阜県大野町黒野の黒野駅レールパーク内にオープンした認知症カフェ「カッキーカフェ」。認知症の高齢者や家族、友人らが交流できるほか、専門家が認知症の予防などに関する情報を発信する。利用者は「認知症への正しい理解を地域に広げる場になれば」と期待を寄せる。

 黒野駅レールパークを運営する地元NPO法人「くろの」が、町と連携して開設。毎月第2水曜日に営業し、利用者は100円でコーヒーなどを飲みながらくつろいだり、地元の医師や社会福祉士らに介護や健康に関する悩みを相談したりできる。2回目の営業となった今月10日には、揖斐歯科医師会の保坂松治会長が、睡眠中の唾液の誤嚥(えん)によって起こる誤嚥性肺炎の予防法について講演した。

 「ここにいる一瞬でも主人に楽しい気分を味わってもらえたら」と話すのは、認知症の夫を連れて訪れた女性。10年前に当時70歳の夫が認知症と診断されて以来、自宅で付きっきりで介護をする。「まだ多くの人が認知症への偏見を持っていて本人もそういった視線を敏感に感じている。身近な人たちにはなかなか相談しづらい」と打ち明ける。そのため、同じ悩みを持つ人や理解のある友人が集まる同カフェの開設は「とてもありがたい」と語り、「私たちが認知症の人の思いを本人に代わってもっと地域に伝えていかなければ」と力を込める。

 地域で認知症の高齢者を支えることを目指した認知症カフェの取り組みは、全国で広がりを見せている。町健康課は「3月までにさらに2カ所で開設する計画。今後は営業日数も増やし、地域住民が歩いて気軽に立ち寄れる場所にしていきたい」としている。

 同カフェの次回営業は2月14日。時間は午後1時〜同3時。問い合わせは黒野駅レールパーク、電話0585(32)5001。