胃がん診断結果見落とし告知遅れ − 岐阜新聞 Web
胃がん診断結果見落とし告知遅れ
2018年02月08日08:12

◆中津川市民病院が賠償金、和解

 中津川市民病院(同市駒場)で2016年、急性胆のう炎で入院していた男性(73)が手術前検査と病理診断で胃がんが見つかったが、医師が診断結果の確認を忘れ、胃がんの治療が約9カ月遅れる医療ミスがあった。市が男性に200万円の賠償金を支払うことで和解合意した。7日に市が発表した。

 病院によると、男性は16年9月から約1カ月間、急性胆のう炎で入院。当時勤務していた消化器内科の男性医師(36)が、胆のうを摘出する手術前の検査で胃カメラを行うよう指示。外部の専門医が検査して胃の粘膜に炎症が見つかり、病理診断で早期の胃がんと分かった。

 男性は退院していたが、同11月に消化器内科を外来で受診。男性医師は病理診断の結果を確認しておらず、胃がんを伝えられなかった。男性は17年2月に外科で胆のうを摘出し、治療を終えた。

 5カ月たって診療情報管理士が、がん患者の情報を登録する業務を行っていたところ、治療方針が明確でない電子カルテを発見。男性の病理診断結果が見落とされていることが判明した。病院はすぐに男性に説明し、同8月に胃を全て摘出する手術を行った。がんの進行や転移はなかったといい、現在も再発はないという。

 安藤秀男院長が会見で謝罪。今後は電子カルテでの報告に加え、紙の報告書を消化器内科部長ら関係医師が目を通し、情報共有を図って再発を防ぐ。