好きな靴に装着OK 下肢装具「RQ」開発 − 岐阜新聞 Web
好きな靴に装着OK 下肢装具「RQ」開発
2018年02月09日09:05
写真:好きな靴に装着OK 下肢装具「RQ」開発
金属製より軽く、好きな靴に履き替えられる新しい短下肢装具「RQ」。靴のかかとに埋め込んだアンカーに支柱を挿入して使う=岐阜県庁

 岐阜県工業技術研究所と美濃加茂市の義肢装具製作会社「ヒューマニック」(堀江耕太社長)は、足の不自由な人が好きな靴に簡単に履き替えられる軽量の下肢装具「RQ(アルク)」を開発した。従来製品は外出時に装具の上に一回り大きなサイズの靴を履かなければならないため目立ったが、RQは支柱を靴のかかとに取り付けるだけで済む。

 下肢装具は脳卒中の後遺症などで足にまひが残った人や、生まれつき足に障害のある人の歩行をサポートする器具。

 RQは支柱に高強度で軽い炭素繊維強化熱可塑性プラスチック(CFRTP)を採用。靴のかかとに開けた穴に厚さ7ミリ程度の「アンカー」と呼ぶ部品を埋め込み、支柱をアンカーに挿して使う。かかとに一定の厚みがあればアンカーを取り付けられ、愛用していた靴を履くことができる。片手で支柱を抜けるように工夫も凝らした。

 重さは金属製下肢装具の5分の1程度、従来10万円以上した価格は半額程度に抑えた。CFRTPは復元力に優れているため歩きやすく、ふくらはぎがすれる問題も解決できたという。

 義肢装具士の堀江社長(36)は「服に合わせて靴を選べるようになった。革靴や安全靴にも使用できるので、社会復帰の後押しになれば」と話している。