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おすすめシネマ/2017年10月31日 08:01
『シンクロナイズドモンスター』 酒癖の悪いダメ女子は必見
(C) 2016 COLOSSAL MOVIE PRODUCTIONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
 

 映画デビュー作の『プリティ・プリンセス』では高校生から突然美しいお姫様に変身し、代表作である『プラダを着た悪魔』では冴えないダサ女子からおしゃれなキャリアウーマンに変身したアン・ハサウェイが、今度は怪獣に変身!?……とまではいかないものの、アメリカから遠く離れた韓国で大暴れする怪獣にシンクロ(同化)してしまうというトンデモ設定な映画です。

 本作でアンが演じているヒロインは、お酒に溺れまくってるダメ女。『レ・ミゼラブル』などの清純派のイメージが強いアンが今回のような汚れ役を演じるのは、アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞の主演女優賞にノミネートされた2008年の映画『レイチェルの結婚』で薬物中毒の女性を好演して以来。前回は、深い闇を心に持っていた女性でしたが、今回は本当にタダのダメ女なので、同じくダメ人間のわたしは共感できました。

 なんだかコメディのように思うかもしれませんが、以外にサスペンスな展開が待っていたのは予想外。マーベル映画のような、怪獣対わたし!的なド派手アクションがあるわけでもなく、非常にシュールな映画なので、期待していたほどの盛り上がりがなかったのは、ちょっと残念でしたが、ああ私の周りにもいるいるこういう人! というダメっぷりを見ているうちに、もはや友人でもなんでもなく泥酔した時の自分自身に見えてきました。まさにシンクロ。普段からお酒に飲まれがちな人間が見るといいリハビリになるはずです。★★★☆☆(森田真帆)

監督:ナチョ・ビガロンド

出演:アン・ハサウェイ、ジェイソン・サダイキス、ダン・スティーヴンス

11月3日(金)から全国順次公開