涼呼ぶ豪快滝しぶき
阿弥陀ヶ滝(郡上市)
郡上市白鳥町前谷の阿弥陀ケ滝(県名勝)は東海一といわれる名瀑(ばく)。日本の滝百選にも選ばれ、落差約60メートルから流れ落ちる豪快な滝しぶきは見応えがある。毎年夏には、涼をとりに県内外から多くの観光客が訪れる。
阿弥陀ケ滝は、奈良時代に白山開山の祖・泰澄大師が神女のお告げによって発見し、「長滝」と名付けたといわれる。室町時代末期に白山中宮長瀧寺(長滝白山神社=郡上市白鳥町長滝)の道雅法印が滝の巌窟(がんくつ)で護摩(ごま)修行をしていた際、阿弥陀如来が現れたことから「阿弥陀ケ滝」の名が付いたと言い伝えられる。
白山信仰の霊場としての歴史は古く、多くの修験者や登拝者が訪れて修行やみそぎを行っていた。昨年7月に白山信仰のある神社の神職や地元住民らがみそぎを復活させ、今年も神職ら約40人が滝つぼに入って合掌し、豪快な滝しぶきに身を打たせた。
江戸時代の浮世絵師葛飾北斎は1833(天保4)年、錦絵版画「諸国滝廻(めぐ)り」全8図の中で「木曽路ノ奥 阿弥陀ケ滝」を描いている。白山信仰に関係する貴重な文化財などを展示している白山文化博物館(同市白鳥町長滝)で、錦絵の復刻版を見ることができる。
名瀑を楽しんだ後は、阿弥陀ケ滝のひんやりと冷たい水を利用した「流しそうめん」で一服したい。せせらぎに耳を傾けながら、豊かな緑の中で味わうそうめんは格別。また、阿弥陀ケ滝周辺にある村間ケ池などを巡って森林浴を楽しむのもいい。
▽交通 東海北陸自動車道白鳥インターから車で約20分▽営業期間 流しそうめんは5月―10月▽問い合わせ 白鳥観光協会、電話0575(82)5900。

みそぎまつりで阿弥陀ケ滝の豪快なしぶきに身を打たせる神職ら

阿弥陀ケ滝周辺はせせらぎを聞きながら森林浴を楽しめる=いずれも郡上市白鳥町前谷
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