美濃焼の原点を堪能
織部の里公園(土岐市)
2003(平成15)年4月にオープンした土岐市泉町の織部の里公園。国指定史跡「元屋敷陶器窯跡」のほか、作陶体験施設や由緒ある茶室があり、歩く、見る、触れることができる体験型施設として多くの観光客でにぎわっている。
公園の面積は、約8000平方メートル。元屋敷陶器窯跡は、16世紀後半から17世紀初頭にかけて使われていた元屋敷東1号窯、2号窯、3号窯と元屋敷窯の4つの窯跡から成る。1967年に国指定史跡に指定された。
元屋敷窯は、窯跡がそのままの状態で展示されており、そのスケールの大きさに圧倒される。窯は全長約24メートル、幅約2・2メートルの美濃地域最古の連房式登窯として知られる。17世紀初頭に九州の唐津から導入されたという窯は焼成室が地上に築かれ、階段状に連なる構造。この窯では、青織部、赤織部、黒織部の茶わんなど多彩な織部の陶器が生産された。
さらに元屋敷窯跡の隣には、1号窯、2号窯、3号窯の当時の窯の様子などを再現したレプリカが並ぶ。1号窯は使用されていた当時の窯を復元し、2号窯は窯の内部に陶器を詰めた様子、3号窯は窯の発掘調査の様子を再現しており、当時の窯の様子から発掘までの雰囲気がよく分かる。
元屋敷陶器窯跡から発掘された陶器などは、泉町の市美濃陶磁歴史館で見ることができ、公園と合わせて見学するといい。
織部など優れた作品を生み出した美濃焼の原点を堪能することができるほか、作陶体験施設「創陶園」では、自分だけのオリジナルの器を作ることができる。さらに04年に松坂屋の創業者の別荘「揚輝荘」(名古屋市千種区)にあった茶室「暮雪庵」が移築され、趣深い茶室で毎月1回開かれる定例茶会も楽しめる。
▽交通 中央自動車道土岐インターチェンジから車で10分。JR土岐市駅から徒歩15分▽営業時間 午前9時―午後4時30分▽定休日 月曜日、祝日の翌日▽入園料 無料▽問い合わせ 電話0572(54)2710

多彩な織部が生産された元屋敷窯=土岐市泉町久尻、織部の里公園

発掘調査の様子を復元した3号窯(手前)と窯の内部の構造を再現した2号窯(奥)=土岐市泉町久尻、織部の里公園
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